布団のリフォームとは「布団の打ち直し」のことであり、布団メーカー及び販売店は、以前店頭に「布団打ち直しします」という看板をよく掲げていました。布団は使用頻度や使用環境にもよりますが、5年も経つと劣化が目立ってきます。よく日に干しているのにふんわりしない、とか新品のときのように暖かくない、といった状態になるのです。羽毛布団も同様で、新品や打ち直し品の使用開始から、5~10年で丸洗いすることが推奨されます。
使用頻度によっては2、3年後でも推奨されます。これを行っても布団の側生地の汚れが落ちなくなったり、生地が薄くなったり、また羽毛の片寄りをなくすことができない、羽毛が吹き出てくるといった症状があったら布団のリフォームのタイミングがきたということで、買い直すか、あるいはリフォームするかを考える時期となったわけです。羽毛布団のリフォーム工程は、現在システム化されている感があって、業者によって多少変わりますが、大体以下のようになります。1.該当する布団の回収(業者が回収に来る場合もありますが、布団返送キットを送付する場合もあります)2.布団生地を割いて、内部の羽毛を取り出し、補充羽毛と併せて洗浄クリーニングを行います。
3.羽毛を乾燥させ、その後除塵・抗菌・帯電防止加工などを行います。4.布団の側生地を新しい生地で縫製し、新たな羽毛を充填して仕上げます。5.表面生地などの仕上げを行い、返送されます。羽毛は熱風をあてると膨らんできますが、羽毛の汚れを落とした状態ですと、膨らみ方がより大きくなりますし持続も長くなります。
羽毛布団には長期の使用で羽毛がこすれ、粉状になったダストも入った状態となります。これらを取り除くことで、羽毛布団本来の暖かさや軽さ、ふんわり感を取り戻すことができます。また洗浄・クリーニングをされたわけですから、消臭効果も期待できます。